2015.05.09 (Sat)
この世で最高のスープカレー。



札幌へ行くたびにスープカレーを食べていて、スープカレーはわかっていたつもりになっていた。スープカレーとはあまり美味しくないものであるという結論に達して満足していた。そんな自分を恥じなければいけない。そんな店が実は横浜にあった。「アルペンジロー」。カレー好きなら知ってる人が多いらしい名店である。店に近づくと大量の人。繁盛店だとわかっていたがここまでとは。昼から30分待ちである。なかなか渋い店構えを見ながら待つ。そんなに期待はしていなかった。だってスープカレーなんだもの。はて、さて、まずは最初に驚くことになる。最近はどこの駅の構内でも見るようになったが、私はいっとき「CAMP」のカレーにはまっていた。で、このジロー提供方法が実に似ているのである。鉄鍋ででてくるカレー。スコップのスプーン。飯ごうでだされるご飯。同じではないが似ている。しかし店構えからしてこちらが古いのだろう。となると、CAMPがパクった・・・いやインスパイアして店を作ったのだろうか。そして次に驚いたのはその味である。サイドメニューにすぎないサラダが美味しい時点でこの店はヤバいくらい美味しいんじゃないかと覚悟はしていた。サラダはしかも彩りも素敵すぎるのである。そしてカレー。見た目は普通のスープカレーである。しかし、その味たるや・・・。その計算高いスパイスの調合は私に悲鳴をあげさせるには十分の味と香りの高さであった。それはもう、これ以上美味しいスープカレーはこの世に存在しないだろうと確信させるには有り余るものであった。スパイス、大きめだけど十分に味の通った具、適度なカタさのライス、繁盛店なのに手抜きの無いぬくもりあるサービス。参りました。辛さは野毛山、富士山、キリマンジャロ、アイガー、エベレスト、天国と段階がある。ここまで段階があると天国は辛すぎるほど辛いのでは無いのかと危惧するが、辛くない。辛い物が得意なら間違いなく天国を選ぶべし。しかしこの辛さも計算のうち。要は辛すぎるカレーはバランスを崩しているのである。アルペンジローの最高峰の辛さはここまで、そういうことなのである。すべてがすべて計算しつくされた味。計算しつくされた辛さ。最高の接客。最高のスープカレーの店である。
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