2015.02.22 (Sun)
素晴らしき尖った喫茶店。
素晴らしき喫茶店が本厚木にあった。本厚木駅前の「カフェ鈴木」。その名前とは裏腹にアバンギャルドな世界を見せてくれる喫茶店。まずいかがわしげなファサード。だれもここを喫茶店だとは思わないだろう。どう見てもバー。しかも怪しいバー。ちょと低い扉をあけるとそこは真っ暗な店内。神楽坂の歯車ほどでは無いが、いかがわしい店ではないかという疑念が払拭できないほどの暗さ。そしてコの字型カウンターにはそれぞれ電灯が灯っている。じゃないとコーヒーカップ視認できないものね。その奥にはすさまじい存在感を誇るエスプレッソマシン。店はそのエスプレッソマシンを中心に作られたかのような一体感。完成している店内の風景。頼むのはエスプレッソゼリー。はい、初めて見ました。アイスと小豆が入ったカップに、エスプレッソが目の前で注がれ、アイスクリームで冷やされエスプレッソがコーヒーゼリーに。ゼリーと言ってもそれほど固まるわけではないが、面白い。エスプレッソ自体の完成度は非常に高いが、ちまたでよく呑むタイプとは違い苦みも酸味も控えめで和風。そのあと、チーズケーキもやってきてこれも繊細で上品な味だがとても美味しい。まるでエスプレッソフルコースである。これでスタバにちょいのせ価格の800円は安い。また、こういう自信みなぎる尖った店はたいがいサービスがぞんざいだが、こちらはサービスも上品で好感が持てた。ただ、お店の独特の空気感から、1人か2人での訪問をおすすめする。
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