2015.02.08 (Sun)
高級旅館の朝食とは思えない。




おそらくは岐阜市で一番有名な旅館「十八楼」を訪れた。十八楼という名前もこの地を訪れた松尾芭蕉にルーツがあり、旅館自体も150周年という超老舗の旅館である。しかも唯一戦火を逃れた風情の残る川原町の中にありその風格たるやすごいものである。駐車場が広く、そこにもいつも旅館の案内役を配置するなどサービスはきめ細やか。旅館自体の古さは否めないが、それをサービスでなんとかしようという苦心が見られる。
サービスは良いのだ。カイゼンもしているようだ。長良川温泉の泉質は彼等ではなんともできないからここでは語らない。しかし。カイゼンが足りないところが結構ある。まず部屋が狭い。改築したときに鵜飼いの時期にぎっしり詰め込めるようにしたのだろうが、それにしても狭い。高級ビジネスホテルのダイワロイネットホテルくらいの広さである。まぁ、これは経営上仕方ないかもしれないが。
一番の難点は料理である。夕食の置いてあったから、ちょっと感想してます感がヤバい。うーん、一応高級旅館ですよね。素材はまぁそれなりか、、でも調理技術がな・・・ここより安い旅館でもっと美味しいとこあったよな。。。そんな会話が出てきてしまう。そしてさらに、朝食。これはなぜか無理矢理ちぐはぐなバイキング形式を取っている。バイキング以外で出てくるのもあるのだが、作り置きの冷めたモノである。いや作ってもいないレベル。これならいっそ全部バイキングにしてしまえば、、、でもこんな出来合いのどう考えても裏で調理して出していないビジネスホテルレベルの代物をバイキングで出されても、食べる気には到底ならない。種類少ないのに皿だけやたらでかいのもすごくヘンだし。朝食会場にはお偉いさんがうろうろしている光景が見えたが、この情景を見て何も思わないのだろうか。ここまでサービス頑張ってるんだから、やれば出来るはずでしょ。志摩スペイン村ホテルの朝食もコストダウンが素人の目にも丸見えだったが、ここも負けていないよ。他の旅館の視察にすぐ動きましょう。
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2015.02.08 (Sun)
刃物以外に、この蕎麦を食べるだけに関を訪ねる価値がある。




岐阜で食べ回ったのは生まれて初めてに近いのだが、基本的に店のレベルが高いことに正直驚いた。今回は運も良かったのかもしれないが、アタリが多かった。そしてここも。関市にある「助六」という蕎麦屋である。田舎ではお馴染みのシャッター商店街の中にひっそりとある。店の左側の道をはいると大きな駐車場もある。関東にいることが多くなって、蕎麦を楽しむ機会も増え、それなりに舌も肥えてきたという自負はあるのだが、しかし。この助六の蕎麦は美味しかった。関東で食べても悶絶するほど膝をうつレベルである。蕎麦というものはうどんと違い、すべての素材が絡み合わないと美味しくない。そば粉が良くてもつゆがダメならすべてダメなのである。しかし、ここは完璧である。素晴らしいレベルである。この蕎麦屋のために関市にわざわざ行ってもいいレベルである。蕎麦の香り、完成されたつゆ、丁寧に提供されたことがわかる薬味。そして、ここならではのとんがった名物料理があるってのもさらに店の価値を高めている。それは円空なたぎり蕎麦。関出身の円空さんが蕎麦をつくったらというまさに蕎麦だけに粋なコンセプトの一品。こういう色物って、、、たいがいダメなんだよね。なんかきしめん意識してる感じだし。。。でもせっかく来たしとおもって頼んだら、これまた!もそもそしてるとおもいきや、上品な歯ごたえ。そして後からやってくる蕎麦のきれいな香り。頭の中が真っ白になるほどのインパクト。最後に調子に乗ってそばがきぜんざいも頼んでしまったが、これもやっちゃったかな・・・・と思いきや!の完成度。いやここまでの蕎麦屋。。。関東にもなかなか存在しませぬ。軸は違うけど、浅草大黒屋に次ぐレベル。
2015.02.08 (Sun)
岐阜に高級パン屋発見。



岐阜市の北部に「ラスティコ」というパン屋がある。お世辞にも都会では無い。しかし、名古屋市内にも無いようなあまりにも都会的雰囲気のパン屋で驚く。販売形式も高級パン屋ではお馴染みのショウウインドウ型である。しかも、右から左へパン、パン、パン、、、、夕方でもすごい量。もう平日の夕方なのに今日中に全部売れるのか?これ。しかし、どれも美味しそうでこんなに選ぶのに時間がかかったのは久しぶりである。しかも、こんなにパン屋でお金がかかったのも東京の丸の内で買ったとき以来だろうか。パンがどれも大ぶりというのもあるが、基本的に高い値付けだ。その中でも買え!と言わんばかりに鎮座しているのがキッシュ。しかもすごいビッグサイズ。しかもすごい種類。どれが美味しいの?と聞いてもいやどれも美味しいですけど?みたいな店員さんのつーんとした感じもなんだか高級パン屋のテンプレみたいである。まぁ実際どれも美味しいキッシュ。高いのに2個も買っちゃったから値段も跳ね上がったけど。キッシュ以上に美味しかったのがバケットに挟んだようなサンドイッチ。パンのパリッと感と新鮮な野菜とチーズのハーモニーがこれ絶妙。無心に食べてしまうレベル。岐阜め、、、意外にやりおるぞ。
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2015.02.08 (Sun)
透明感のあるラーメン。


岐阜市郊外にある塩ラーメンのお店が「味や」である。テーブル席がメインなので家族連れにもピッタリ。というか、食べて気づくのだが、ココのラーメンのお味はまさしく家族仕様。お子様大喜びのやさしいやさしい塩味である。作り手の人柄があらわれているよう。しかも550円とお値打ち。これをストレートの細麺とあわすというのは大阪梅田の呑んだ後にぴったりな揚子江ラーメンの進化版のようである。あまりにも透明感のあるラーメンなので、がっつりラーメンが食べたい人は少し拍子抜けするかもしれない。しかも、上にはネギの他にも春菊まで載っていて、男性がつくっているのに実に女性的配慮が目立つ。店の前には大きめな駐車場があるので、そういった意味でも女性的配慮が目立つね。
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2015.02.08 (Sun)
見上げれば金華山。



岐阜で有名な温泉といえば下呂温泉だろうが、その手前に実は長良川温泉てのもある。これも温泉百選に選ばれたヤラで、岐阜市という行きやすい場所にある割りに、アメリカからの空襲にもやられていないアジのある町並みをもつ。その町並みの一番中心にほぼ唯一といっていい飲食店がある。「川原町屋」だ。これは、空襲でも燃えなかった紙問屋を改装したもの。長良川から船で運送していたため、入り口から長良川の川縁までじつに長いうなぎの寝床のような建物で、これがとてもアジがある。雑貨屋が経営しているため、手前は雛人形やらがきれいに飾られており奥の土蔵をメインに喫茶スペースがある。また手前の二階も昔の客間が喫茶スペースになっており、まどから綺麗に金華山が見える。昔の紙問屋のお客さんがこうやって金華山を眺めていたかと思うと隔世の感がある。
さて、驚いたのは喫茶の実力。こういう見た目に頼り切ったカフェは美味しくないか、記憶に残らないレベルであることが常であるのだが、ここは違う。おそらくここでいただいたスコーンはどこの高級ホテルのハイティに出てくるスコーンより美味しかった。ほろほろっと崩れる食感。口に入れた後にふわっと広がる素材の香り。少ないけどつけあわせの素材の良さ。チーズケーキ以下同文。ただの町屋カフェにあらず。。。温泉自体はちょと微妙だが、このカフェにくるだけでも長良川温泉にくる意味があると言っても言い過ぎではないだろう。注文を取り忘れるなど接客がちょっと緩いが、田舎のカフェではそれもアジか。
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